本2冊。

陰日向に咲く陰日向に咲く

お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー!
「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」
ほか全5篇を収録。
落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、
愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説集。

最近では「電車男」でオタク青年なんかも
演じてた劇団ひとり

いわゆるタレント本というのとは一線を画す。
まじめに取り組んでいる小説本。
前評判の良さはお世辞じゃないです。
芸人だけにちゃんと話にオチもあるし、読みやすかった。

他人から見ればちょっとズレた感性を持ってる人達でも
案外普通に悩んだり弾けたりしているものなんだって感じが
すごく伝わってきて、素直に「 (・∀・)イイ! 」と言える。

あなたあなた(上・下巻)」 乃南 アサ

秀明はやや軽めの明るい浪人生。
明るいといっても二浪目に突入したのだから、
多少の屈託もないわけではない。
しかし、女子大生の彼女もちゃんといて、
携帯メールを間断なくやりとりして、
にやけてみたり、ふて腐れてみたり…。
受験の年の元日の未明、
秀明の身体を異変が襲った。
胃を握り潰されるかのような激しい吐き気、
強烈な圧迫感。
それは底なしの恐怖の序章に過ぎなかった。

「自分勝手ちゃん」もここまでくるとさすがに怖い!
ホラーとはいえ、こういう人ってリアルにもいるよね〜。
自分の頭の中だけで完結してる奴。
こういう感情ってホントに好きっていえるのかな?
ここまで思いつめるぐらいだったら
なにもかも本人にぶちまけて
格好悪くても撃沈したほうがいっそ気楽だと思うけどなー。
あ、それが出来ないからホラーになるのか(笑。