「白夜行」によせて

白夜行来年のTBS連ドラで
東野圭吾の「白夜行」をやるらしいです。

特に連ドラファンてわけでは
ないのですが、ドラマ「セカチュー」の
山田孝之×綾瀬はるかコンビで
ふたたびやるらしいので
ちょっと話題になるかも。

そんなこんなで原作読んでみた。

くっ、暗いっ!
鬱になりそうなほど救いようのない話だ。
なんでこんなどす黒い作品を
ドラマ化するのか?
まずそこを問いたい。
んで、TBSの公式サイトを見てみたら
こぉんなコピーが。。。

以下ネタバレにつき
納得づくの人だけ読んでください。

父を殺した少年と母を殺した少女。
太陽を奪われた2人は、
ただ、お互いの太陽であろうとした

原作を読んだ感じでは全く
そういう風には受け取れなかったんですが。。。

さらに企画意図には

「幼い頃、初恋の少女を助けるために父を殺した少年と、
少年をかばうために母を手にかけた少女が、
その後14年間、手に手をとって生きていく―そんな物語です。
人生のすべてを捧げ続けた少年と、すべてをかけて答え続けた少女。
その姿を「愛」と呼ばずして、一体何を「愛」と呼ぶのか―。」

だから、
そういう風には受け取れなかったです。。。

この二人の間に恋愛感情があったかどうかも
疑わしいです。。。

特に少女の方はとにかく非情で狡猾。
人としての情ってもんがまるでありません。

たぶん彼に対しても恋愛感情は
なかったんじゃないかな。
むしろ生きていくために必要な同志って感じ?

原作読んで感じたのは
人が人である本質は
情なんだって事。
人が他人に情を感じなくなった時
人らしい感情を失くすんだという事。
他人への情をなくした主人公にとって殺人は
自分にとって邪魔な相手を排除するだけの行為。
単なる獣の本能でしかない。
生きるためにそうするしかなかったとしても
やっぱり人として一番人らしい部分が
欠如してるとしか思えない。
そんな二人に甘っちょろい愛情なんてものが
あったとは考えにくい気がするのですが。

主人公二人は全く主観を語らない形式で
物語が進行していくので
人によって感じ方が違う作品ではあると思います。

このドラマの製作者の感じ方と
自分の感じ方はかなり違ってるみたいです。
ま、どんな風に脚本を書くのか
気になるところではありますが。
あまり期待はして。。。。。ない(笑。