あの世の誰か会いたい人いる?
万聖節の夜にピッタリな映画
「ティム・バートンのコープス・ブライド」
観てきました。
(公式サイトのエンターフラッシュサイトは
色んな仕掛けがあって面白いよ。
隠しサイトでスクリーンセーバー
などもダウンロードできます。)
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」から12年。
バートンの恐ろしくも美しいストップモーション・アニメが帰ってきました。
親同士が勝手に決めた完全なる政略結婚の前夜。
ビクターが何の間違いか婚姻の誓いを告げた相手は
半分骨になって、目玉もすぐにとれてしまうような
「死体の花嫁=コープス・ブライド」でした。。。
こんな風に書くと、さもおぞましい花嫁に捕まったように
思うんだけど、哀しいくらいに彼女はキュートでした。
婚約者に裏切られた哀しみから逃れられず、
半分骨になっても、本当に自分を愛してくれる人を
待っていたエミリー(コープス・ブライド)。
ビクターに婚約者がいると知って、
いけない事と判っていながらも
自分のそばにいて欲しいと願う彼女は
せつないほど純粋で愛おしく思えてくる。
最後の方は何か胸がぎゅぅっと
絞めつけられるような終り方でした。
そして、自分に少なからず影響を与えてくれた
今は亡き人々に対する愛情と感謝を
再確認する映画。
所々に蝶々が出てきますが、
何か魂を隠喩しているような気がした。
芋虫(現世=生身)から蛹(囚われた想い=生きる屍)へ
そして蝶(浄化された心=転生?)に・・・。
大人のためのファンタジー。