非リアリティな日常が崩壊する時、人は真のリアリティを知る


鳥肌実え〜とですね。このブログは途中で
サブタイトル変えたんですが、
基本的にはなんら変わってなくて。
でもまぁ、チープネタは散々お菓子などで
使ってきたのでそろそろアナーキーネタは
ないかなぁと思ってたところちょうどいい
映画が来たので観に行ってきました。
めずらしくサービスデーじゃない日に
きっちり1800円払って(単館上映だから
1週間見逃すと終っちゃいそうなんでね)。
タイトルは「タナカヒロシのすべて」。
アレです。鳥肌実ですよ。
まさにアングラ中のアングラ芸人。
やっちゃってくれてます。いい味出してます。
とはいえ、実際鳥肌実ってよく知らなかった。
名前と顔ぐらいは知ってたけど、たいして興味もなかったし(笑。
今回、公式サイトとファンサイトを巡回して知りました。ぁぁぁ、キモイ(爆。
でも、映画は面白かったよ。

この映画を観て感じたことは人は当たり前に過ごしてる平凡な日常に
慣れきっちゃって、たとえ、「私は波乱万丈に生きてるわよっ」て人でも、
それがずっと続くとなると、どこか漫然と平凡に感じてくるんじゃないかなぁということと、
そういう日常が自分はこっちの世界で悪い夢でも見てて、
本当はもっと幸せなあっちの世界で目覚めるんじゃないかなんて思えてくることや、
でもいつかこの日常が崩れ始めると、やっぱりこの世界は現実の物で
歯車が狂えば狂うほど、そのリアリティーは逆に増してくるってこと。
人間は幸せでいるときよりも不幸せな方がパワーが出てくるような気がする。
負の力っていうのは生きるための力でもあるんだよね。
だから、何もかもが満たされてる今の世界に生きてる自分たちは
幸せを実感出来ない本当の意味で不幸な人生を生きてるのかも。
この映画の中のタナカヒロシは不幸のどん底まで堕ちて行くけど、
なぜか悲壮感はない。それは現実を実感できなかった男が
不幸に見舞われることで自分のリアリティを
取り戻していくからかもしれない。
あと、キャスティングが最高にいい。
ユンソナ加賀まりこもハマってます。島田珠代に爆笑。)
音楽も最高。
(いきなり「コーヒールンバ」で始まってC.K.Bの「シャリマール」で終る。
音楽担当は白井良明。)

単館だからこのあと京都、神戸、東北、北海道の方にも周るらしい。
タナカさん、ヒロシさんは半額。タナカヒロシさんは無料で観られるらしいよ。