悪魔が来たりて笛吹かないけど歌うたう♪

スウィーニートッド
  フリート街の悪魔の理髪師

まずこの映画はミュージカルであること、
最初に舞台有りきの映画である事を頭に入れて
見ると演出の仕方、アングルの撮り方なんか
非常に面白かったりする。

一応R15指定になってるけど血の生々しさは無い。
むしろ「血のり大量投入しました」って感じが
偽物感ありありでいかにも舞台っぽく作ってあって
これは映画だけど戯曲なんだなーって
そう感じました。

まぁ、ミュージカルはあまり好きじゃないけど
これは面白かった。
だから「なんで歌うねん」とか言わないようにね。

好きだなーと思ったシーンはミセス・ラベットが
スウィーニーとトビーの3人で家族として
海辺の家で一緒に暮らす夢を語る場面。
幸せそうなヘレナ・ボナム=カーターの顔とは
対照的にコンクリートみたいに固まった表情の
ジョニー・デップが笑える。
何かに取り憑かれたように
一点をジーっと見てるあの表情です。
この人よくこういう顔するよねー。

それにしてもティム、バートンって
マニアックだけどすごくベタだ。
この作品もこれでもかってくらい
ミュージカルテイストてんこもり。
やりすぎなぐらい踊らせてます(笑。
なんか「サウンド・オブ・ミュージック」やら
「ウエストサイドストーリー」みたいな王道を
思い出しちゃった(笑。